第2期(2010-2015) 領域横断的な重点共同研究プロジェクト

プロジェクト1: 特異な太陽活動周期における太陽圏3次元構造の変遷と粒子加速の研究

リーダー:
徳丸宗利(太陽圏環境部門・教授)
学内メンバー:
徳丸宗利、藤木謙一、伊藤好孝、松原 豊、﨏 隆志、増田 智

年度報告書 : H22, H23, H24, H25, H26

内容

第24太陽活動周期は、長期にわたる無黒点状態や太陽極磁場強度の低下など従来の周期とは異なる特徴があります。今後、太陽活動の発展に伴って、太陽圏がどのように変化するかは興味ある課題です。この特異な活動周期における太陽圏3次元構造の変遷や粒子加速メカニズムをについて、惑星間空間シンチレーション(IPS)と高エネルギー粒子の地上観測から研究を行います。

project1 天体電波源の惑星間空間シンチレーション(IPS)観測から求めた太陽風速度の緯度依存性:(上)CR 2070 (2008年)、(下) CR 1910 (1996年)。1996年の観測では、赤道では太陽風速度が最小なのに対して、2008年の観測では、赤道で太陽風速度が増加しています。IPS観測では、赤道から極まで広い緯度範囲の太陽風速度を測ることができます。

天体電波源の惑星間空間シンチレーション(IPS)観測から求めた太陽風速度の緯度依存性:(上)CR 2070 (2008年)、(下) CR 1910 (1996年)。1996年の観測では、赤道では太陽風速度が最小なのに対して、2008年の観測では、赤道で太陽風速度が増加しています。IPS観測では、赤道から極まで広い緯度範囲の太陽風速度を測ることができます。

人工衛星の観測データから計算した太陽コロナ磁場:(左)CR 2070 (2008年)、(右)CR 1910 (1996年) 。開いた磁力線を赤色、閉じた磁力線を白色で示す.1996年のコロナでは、開いた磁力線は極域からのみ出ていたが、2008年のコロナでは開いた磁力線が極域のみならず低緯度からも出ています。この様なコロナ磁場特性の違いが太陽風に与える影響について、IPS観測から調べることができます。

人工衛星の観測データから計算した太陽コロナ磁場:(左)CR 2070 (2008年)、(右)CR 1910 (1996年) 。開いた磁力線を赤色、閉じた磁力線を白色で示す.1996年のコロナでは、開いた磁力線は極域からのみ出ていたが、2008年のコロナでは開いた磁力線が極域のみならず低緯度からも出ています。この様なコロナ磁場特性の違いが太陽風に与える影響について、IPS観測から調べることができます。

ブラジル宇宙線計が観測した大規模な地磁気嵐の宇宙線前兆現象(信州大学・宗像教授のグループによる)。地磁気嵐の約30時間前から前兆現象が見えています。宇宙線観測からは宇宙天気予報にも役立つ情報が得られます。

ブラジル宇宙線計が観測した大規模な地磁気嵐の宇宙線前兆現象(信州大学・宗像教授のグループによる)。地磁気嵐の約30時間前から前兆現象が見えています。宇宙線観測からは宇宙天気予報にも役立つ情報が得られます。

メキシコ・シェラネグラ山(高度4,600m)に設置されるSciBar検出器。第24太陽活動期において超高感度太陽中性子検出器として使用される。

メキシコ・シェラネグラ山(高度4,600m)に設置されるSciBar検出器。第24太陽活動期において超高感度太陽中性子検出器として使用される。