第2期(2010-2015) 領域横断的な重点共同研究プロジェクト

プロジェクト3: 太陽活動の地球環境への影響の研究

リーダー:
増田公明(太陽圏環境部門・准教授)
学内メンバー:
水野亮、長濱智生、前澤裕之、松見豊、中山智喜、野澤悟徳、伊藤好孝、﨏隆志、草野完也

年度報告書 : H22, H23, H24, H25, H26

内容

太陽活動はさまざまな形で地球環境に影響を与えます。我々は太陽活動の変動がどのように地球環境に影響を与えてきたのか、過去から現在にわたって検証し、その素過程を解明します。数十年以上の長期変動を理解するために、放射性同位体測定によって過去の太陽活動の変動を解明します。また太陽による地球環境への影響のメカニズム解明のために、現在の大気で起こっている変動を赤外線やミリ波電波により観測するとともに、レーザーを用いた室内実験によってその素過程を調べます。

プロジェクト 3 ミリ波によるモニタリング観測を通して,数年~十数年の大気組成の変動から太陽11年周期に対応する変動を抽出し,太陽活動の大気分子組成変動に対する影響を調べます。チリ・アタカマでは,成層圏・中間圏の水蒸気(同位体比),オゾン,NO2,ClO等のミリ波観測をしています。また南極に設置できるミリ波観測装置の開発を行い,水蒸気の緯度や地域依存等の全球的変動解明のための観測を行います。

ミリ波によるモニタリング観測を通して,数年~十数年の大気組成の変動から太陽11年周期に対応する変動を抽出し,太陽活動の大気分子組成変動に対する影響を調べます。チリ・アタカマでは,成層圏・中間圏の水蒸気(同位体比),オゾン,NO2,ClO等のミリ波観測をしています。また南極に設置できるミリ波観測装置の開発を行い,水蒸気の緯度や地域依存等の全球的変動解明のための観測を行います。

太陽からの高エネルギー粒子の降り込みが,地球の中層大気,特に中間圏の微量分子組成に与える影響を,特に極域のNOxとオゾンの鉛直分布の時間変動を地上ミリ波放射計を用いた観測により調べます。

太陽からの高エネルギー粒子の降り込みが,地球の中層大気,特に中間圏の微量分子組成に与える影響を,特に極域のNOxとオゾンの鉛直分布の時間変動を地上ミリ波放射計を用いた観測により調べます。

過去400年の太陽黒点数の変化。太陽黒点数は太陽活動度の良い指標です。平均11年周期で変化しながら、100年のオーダーでも変動しています。17世紀後半の太陽活動が低下した数十年の期間はマウンダー極小期と呼ばれ、地球気候の寒冷化(小氷期)との関連が指摘されています。

過去400年の太陽黒点数の変化。太陽黒点数は太陽活動度の良い指標です。平均11年周期で変化しながら、100年のオーダーでも変動しています。17世紀後半の太陽活動が低下した数十年の期間はマウンダー極小期と呼ばれ、地球気候の寒冷化(小氷期)との関連が指摘されています。

レーザーを用いた反応過程分析装置。太陽活動変動の顕著な現われである太陽紫外線の強度変動が大気組成に与える影響を解明するために、室内実験により紫外短波長域での光化学反応の素過程を明らかにし、モデル計算に反映させます。

レーザーを用いた反応過程分析装置。太陽活動変動の顕著な現われである太陽紫外線の強度変動が大気組成に与える影響を解明するために、室内実験により紫外短波長域での光化学反応の素過程を明らかにし、モデル計算に反映させます。

屋久杉の年輪。この樹齢1900年の屋久杉のような樹木年輪中の放射性炭素14Cの濃度から過去の太陽活動の様子を知ることができます。さらに過去3000年間の太陽活動の変遷を解明し、地球気候の変動との相関を調べます。

屋久杉の年輪。この樹齢1900年の屋久杉のような樹木年輪中の放射性炭素14Cの濃度から過去の太陽活動の様子を知ることができます。さらに過去3000年間の太陽活動の変遷を解明し、地球気候の変動との相関を調べます。